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第3回 秋穂あかり園 事例研究発表会 開催

第3回 秋穂あかり園 事例研究発表会


平成2736日(金)19002030 特養・ケアハウス・デイサービス・グループホーム・居宅介護支援事業所の全部署・全職種の職員が51名参加して、『第3回 秋穂あかり園 事例研究発表会』を開催しました。
今回は、特養からの発表があり、樹木棟の「褥瘡のメカニズムと防止について」と、介護主任・生活相談員の園内における個別ケアの充実を図るために行っている「園内デイサービス」について発表しました。

まず、樹木棟の発表です。

樹木棟では、ユニット職員全員で、「褥瘡とはなにか?」「どんな状況で褥瘡が発生するのか?」「褥瘡が進行するとどのようになるのか?」など医学的な知識を深める為に、勉強していくうちに、褥瘡は体の圧がかかる部分、体の突起している部分に多く発生していることが解りました。そして、どこの部分に圧が多くかかりやすいのかを検証するために普通ベッドマット、褥瘡予防マットユニット、エアマットに一人ずつ職員が、実際にベッドに寝てみて、「ここが痛い」「ここに圧力を感じた」という部分を体の図に印つけしていきました。その結果ベッドの種類で、圧力のかかり具合は違いますが、仙骨部・かかと・肩・後頭部・肘などに印が集まり、いわゆる褥瘡誘発部位と一致しました。


 

 

 

 

 

そして、実際に褥瘡が発生したご利用者の、ベッドマットの検証、体位交換、ポジショニング、シーティング、栄養面などのあらゆる視点からアプローチしていき、介護職員・看護職員・栄養士・機能訓練指導員とチームで取り組んだ結果、褥瘡が完治した事例を発表しました。
今回研修で褥瘡について学んだことで、「ベッドマットだけではなく、体位交換、シーティング、栄養摂取、処置など多職種共働で褥瘡予防へ取り組んでいかなくてはいけない」と発表を締めました。
参加者からは「実際にベッドで寝てみて時間にしてどのくらいで痛みや圧迫感を感じましたか?」など質問も多く出て褥瘡防止に関する意識が高まりました。

次は、園内デイサービスの発表です。
園内デイサービス担当の、介護主任と生活相談員が発表しました。
園内デイサービスは、秋穂あかり園という住居集合体から、同じ趣味を持った人たちや「何かしてみたい」という興味のある方が、ユニットの垣根を越えて、集まってグループワークができる場所を作り、その形がデイサービスに似ていることから、“園内デイサービス”と呼ぶようになりました。そこに来られたご利用者が「楽しみながら参加し、他の利用者と交わり、それらをもとに、生活全体を再び『いきいき』としたものにするための活動」(アクティビティー)を行っていくことを目的に、平成244月からスタートしました。

 

 

 

主な活動は、世間話をしたり、園芸をしたり、散歩や外出、掃除や料理など生活に即して進めて来ました。春に畑を耕し野菜を植え、できた野菜で夏野菜カレーを作って皆さんと一緒に食べたことなど写真を交えながら発表していました。
また、事例ではご利用者との外出先での出来事や、退所後にご利用者からいただいた感動的なお手紙の事を話し、最後「今後は、要介護度の高い方への余暇活動を充実させることが課題」と述べ、発表は終了しました。
参加者からは「余暇活動を充実させようと多くの取り組みをされて、自分の部署でも取り入れていこうと思います」などの感想や「ショートステイの方へどのくらいの取り組みができるのですか?」など質問も多くあり活発な研修会となりました。


 
最後は園長より「樹木棟の発表は、褥瘡とは何か?から考えていき、実際にベッドやリクライニング車椅子を体験してみた結果、どこの部分に圧を感じたのか?!だからどうすればよいのかを分析できていました。今後に活かして下さい。また、園内デイサービスの発表は、外出の援助やケアプランから情報を吸い上げてきてケアプランの遂行の場所となりつつあります。ケアプランの遂行はとても大事な部分ではありますが、園内デイサービスに望む機能としての“毎日、何かできることがある”という部分で、月間計画・週間計画を立てて、月曜日・水曜日・金曜日には、工作や手作業、火曜日・木曜日には外出などの、計画性に欠けているので、そのあたりを強化して“意図的に効果を考え実践し、成果を出す”ことができるように考えていきましょう。」と総評し、研修会を締めました。

今後とも内部研修を積極的に行っていき、職員のスキルアップに努めていきます。
投稿日:2015年03月16日