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明日への1球 ~夢に向かっての第一章~




 昨年3月に「津田恒実メモリアムスタジアム」へ広島東洋カープvs横浜DeNAベイスターズの野球観戦に行った帰りの車中での話。「マウンドで投げたら気持ちがえ~じゃろうね」「投げてみたいね。」と言われたあかり園ご利用者のUさん。それからカンファレンスを実施しケアプランで、長期目標「球場のマウンドからボールを投げる」短期目標「ボールを7m投げる」サービス内容「下半身のトレーニング、キャッチボールで投球練習」Uさんはコツコツとトレーニングを続け、7mまで投げれるようになりました。まだ、本来のマウンドからベースまでの距離には足りませんが、現在の練習の成果を試すため、山口短期大学野球部との試合前に「始球式」をお願いしたところ、快く承諾して頂きました。



始球式が決まってからは、職員と練習したり、本で投げ方の研究をしたり、機能訓練で肩や下肢筋力の向上トレーニングを行ったりと前にもまして、熱が入ってきました。
 

 


そして平成26517日(土)園長が監督を務める野球チームWARM HEARTS 対 山口短期大学野球部 との試合で始球式を務める日がやってきました。

「投げれるかな?緊張するな・・・。」と不安いっぱいの発言もありましたが、これまでリハビリや投球練習を続けてきたこともあってか、どことなく自信があるご様子でした。

 

衣装はもちろん!大好きな横浜DeNAベイスターズの中畑監督のユニフォームに帽子。準備は万端です。

グラウンドに到着し、さっそくウオーミングアップを開始。園長のグローブに向けて今日の調子を確認していました。

 

 

 

「あ~ドキドキする!でもがんばるよ!!」とやる気十分です。

そして!ついに出番がきました。




園長(監督)と、職員と一緒にマウンドへ行き、マウンドで立ち上がりバッターボックスを見おろしました。
 






マウンドからの景色を目に焼き付けました。

 

最終目標は18.44m投げること!

 

現在は7mまでボールが投げれるようになった為、ホームベースから7mの地点へ行き、気合いの入った表情でキャッチャーのミットをジッと見ると!「プレーボール」の主審のコールとともに“渾身のストレート”を投げて見事!空振りを奪うと、グローブをポンと叩き「よしっ」とガッツポーズ!

 

周りからは大きな拍手が聞こえ、とても感動的なシーンとなりました。


 
 
1番バッターの選手は、自分がつけていた手袋をそっと外し、ご利用者の手をしっかりと握る姿は、スポーツマンとしての礼儀を感じました。


 


無事始球式を終えての表情には、これまで目標に対して努力してきて一歩前進したという安心と、最終目標である「球場のマウンドから投げる」という自分のテーマに対する“自信”の表れではないでしょうか。「球場のマウンドから投げる」というニーズの達成に向けてUさんも、職員も今回の始球式で、目標に対して一歩前進したことがこの一球で感じることができました。


 

その後は、職員が出場している試合を観戦し、大きな声で応援して下さりました。

試合終了後、山口短期大学野球部の皆様と記念撮影をしました。





山口短期大学野球部の中島監督さんをはじめ選手の皆様におかれましては、これからリーグ戦が始まる大事な時期に、ご協力いただきありがとうございました。大変感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。





投稿日:2014年05月25日