平成28年1月20日(水)、2月5日(金)の2日間、『山口県歯科医師会 歯科衛生士 金子郁子先生』を講師にお招きし、口腔ケアの施設内研修を行いました。
(受講者:特養、軽費老人ホーム、グループホーム、デイサービス職員 合計86名)
「口腔ケアの目的と実践方法について~誤嚥性肺炎を予防し、おいしく食べていただくために~」というテーマで、基礎知識と実習を交えての研修をして戴きました。
○基礎知識
前半部分は、スライドやパンフレットを用いて、分かり易い基礎知識の説明
・口腔機能
・口腔疾患
・全身疾患と口腔清掃
・義歯の取り扱い
・誤嚥性肺炎と口腔ケアの関連性
・舌清掃の重要性
・義歯の取り扱いや清掃方法、安定剤使用について 等
○実技
後半の実習では、基礎知識を活かし手鏡を使用しての歯磨きやスポンジブラシを使用しての粘膜清掃などを行いました。
スポンジブラシを用いての舌清掃や、オブラートを上顎に吸着させて粘膜清掃の疑似体験を行い、自分で実践することで配慮する事や禁忌部位に注意する事などを体験しました。
研修後アンケートより
・口腔ケアは相手に嫌な思い、不快感を与えないことが大切。気持ちよかったと思ってもらえることが継続に繋がる。当たり前の事ですが、口腔ケアの場面では意識が薄かったと感じました。
・口腔機能回復は色々な項目や訓練について知らない事が多く、出来ていなかった。今後予防にも取り組むことで少しでも長く、おいしく口から食べて戴く事ができると思いました。
今回の口腔ケア研修は、職員が学びたい内容であったこともあり、関心も高かったのですが、実際にできていない事が多く、これからのケアで実践する必要があると認識できたいい機会となりました。
口腔ケアは専門職でなくてもできる事ですが、注意や配慮をしないといけない事も多くあります。
ご利用者に爽快感が少しでも残る様な毎日の口腔ケアを行い、その積み重ねで口腔機能を維持する事ができる。
それが「おいしく食べる」を持続する事に繋がっていくのだと、学びとる事ができました。
金子先生、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
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